堀切 眞善

この会社なら「30年後に、今と違う社会を創れる」と思えた

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中途入社

堀切 眞善

堀切 眞善

Masayoshi Horikiri

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堀切 眞善

Masayoshi Horikiri

1996年福島県生まれ。明治22年創業、味噌・醤油醸造の老舗に生まれ育つ。2019年、新卒でパーソルキャリアへ入社。2022年ROXXにて、人材紹介事業の立ち上げに携わり、キャリアアドバイザー29名のマネジメント・中途採用を担当。

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1996年福島県生まれ。明治22年創業、味噌・醤油醸造の老舗に生まれ育つ。2019年、新卒でパーソルキャリアへ入社。2022年ROXXにて、人材紹介事業の立ち上げに携わり、キャリアアドバイザー29名のマネジメント・中途採用を担当。

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堀切 眞善

Masayoshi Horikiri

1996年福島県生まれ。明治22年創業、味噌・醤油醸造の老舗に生まれ育つ。2019年、新卒でパーソルキャリアへ入社。2022年ROXXにて、人材紹介事業の立ち上げに携わり、キャリアアドバイザー29名のマネジメント・中途採用を担当。

2023年、27歳で人材業界からTeaRoomへと飛び込んだ堀切眞善さん。文化と産業の基盤となる社会づくりを担う「共創事業部」にて、大手企業との事業開発、5年・10年先をみすえた産業変革プロジェクトを担当しています。

堀切さんの地元は福島。明治22年創業の味噌・醤油醸造の老舗で生まれ育ったそうです。

「心の底から『自分ごと』だと思える、社会を変える仕事だと思いました」

そう転職の動機を語る彼に、TeaRoomでの仕事の醍醐味を聞いた。


原点は、福島の家業と震災──人生を賭けられる仕事を探していた

──現在、所属する共創事業部では、どんな業務を主に担当していますか?

業務内容は多岐にわたりますが、一般に「新規事業」「事業開発」と呼ばれるような仕事を任せてもらっています。

CEOの岩本、COO/CFOの近藤との企画立案から、契約締結後のデリバリーも含めて、一貫して担当しています。デリバリー段階での現場クラスのコミュニケーションは全て私に集約し、プロジェクトを推進する立場となることが多いです。

共創事業部での共創パートナー(クライアント)は、JTさん、LINEヤフーさん、TBWAさんといった大手企業が中心。

主な事業開発の手順は、まず、各社からの相談を受け、オーダーメイドでソリューションをつくる。その後、ソリューションを磨き込み、一部はパッケージ化して、他社へ展開していきます。

TeaRoomへの相談のうち、共創事業部が扱うもの、逆提案する内容には「中長期で本質的な価値を求める時間軸の長いもの」「1社だけ・民間だけでは解けない大きな課題」といった特徴があります。

例えば、TeaRoomが幹事となり、静岡銀行、静岡茶市場などと連携して進める「茶業界特化の情報プラットフォーム起点としたエコシステム形成」。中小企業庁主催の地域実証事業に採択され、本格的な日本の茶産業復興・グローバル進出を実現するためのプロジェクトです。他にも、省庁・大学と連携して「茶のカーボンクレジット化に向けた方法論の確立」などを進め、産業そのものを革新しようとする企みに関わっています。


──TeaRoom入社前は、新卒でパーソル、転職でROXXと「人材業界」でキャリアを歩んできた堀切さん。なぜそうしたキャリアを選択してきたのか、まず教えていただけますか。

私のキャリア選択で軸となったのは、家業でした。福島にて明治22年創業の老舗で、味噌・醤油の醸造・卸・販売を中心に手がけていて、今は父が経営しています。

私は中学生の時、東日本大震災を経験しました。目の前で家業が衰退をしていくことを見ながら、将来実家は自分が何とかしたいという思いが芽生えたのと同時に、需要が激減した原因が福島第一原発事故による風評被害であるという明確な要因は分かっていながら、何をどうすればいいのか全く分からず、父親の苦しい顔を見て、言葉に表せないやるせない気持ちにもなったことがありました。

実は、震災直前は、既存のプロダクトの売上は堅調に伸びつつ、老舗味噌屋ならではの食体験を提案する新規の取り組みが始まり、事業が軌道に乗り始めたタイミングでした。しかし、震災による風評被害の影響で、福島県産の食品全体の需要が激減。実家ももちろん例外ではなく、消費者の需要開拓は非常に難しい状況だったと思います。

そうした経験から、新卒で何もできない自分が、直接的に味噌・醤油に関わる事業に携わるというよりも、将来実家を継ぐ想定で、経営や事業運営の面で、できることを増やそうという思いで就職活動を行いました。4つある経験資源の中でも、人に深く関わることができる人材業界で最初のキャリアをスタートしようと思い、大手人材会社に入社をしました。


──人材業界では、どのようなお仕事をされていましたか。

1社目のパーソルキャリアでは、キャリアアドバイザーとして金融・第二新卒の転職支援のサポートを行なっていました。当時は、コロナ下で転職市場全体の需要が激減した時期でしたが、当時の自分なりに必死で成果にはこだわって働き、入社2年目に目標達成率300%を達成して、事業部88人中の1位の成績でMVPを受賞しました。

3年在籍勤務した後で、より事業や組織全体を見るために、HRtechスタートアップROXXに、人材紹介事業の立ち上げメンバーとして転職。最終的には30名のマネジメント、採用・集客・採用企業担当、AIを用いた新規サービス立ち上げなど、幅広く事業を担当する機会に恵まれました。個人で7ヶ月連続、組織で3ヶ月連続での目標達成の成績で、事業部MVPを受賞するなど、試行錯誤しながら、成果も出すことはできていたと思います。

当時を振り返ると、充実した経験もできていましたし、ありがたいことに人材紹介会社の事業部長のオファーをたくさんいただき、自分にとって、金銭的にも申し分の無いキャリアが拓かれているな、という実感は持っていました。


──そこから業界を変えての転職、しかもTeaRoomへ。理由は何だったのでしょうか。

人材に関わる仕事の先に「実現される社会」に、自分の心が満たされていなかったからですね。当時の私の仕事が、社会の中で果たす役割を俯瞰して見れば、それは「労働人口の適切な配分」でした。

確かに、人口減少や少子高齢化が今後も続く日本では、社会にとって重要な役割ですが、本当に自分がそこに人生を賭けるべきなのか、ということにずっとモヤモヤしていたんです。

「家業」という自分のルーツに軸足を置くとみえてくる、働く意義や意味があります。それを追求した働き方を本当はしたい、と思っていた時に偶然podcastで知ったのが、TeaRoomでした。



「ものづくり」の根底にある「社会づくり」からできると思った

──TeaRoomのどこに魅力を感じての転職だったのでしょうか。

一番魅力に感じたのは、「ものづくり」だけでなく、それを受け入れる「社会づくり」までやる、という覚悟があって、実際に取り組んでいたところです。

TeaRoomは、たとえ、良い商品やサービス、素晴らしい文化があっても、それを受け入れる社会側の構造・仕組みを整える「社会づくり」の動きなくして、良いものとして社会に浸透しないと考えています。

お茶の領域に限って表現すれば、「美味しいお茶をつくる」ことはメーカーとして当然行うとして、その商品の生産のみならず、「美味しいお茶を飲み続けられる社会をつくる」ことまでが、TeaRoomの仕事です。それは新しい体験の提案であったり、文化の浸透であったり、習慣の復興・創造であったり、産業全体のバリューチェーンの書き換えであったり、多岐にわたります

どんなにこだわりを持ってものづくりをしていても、それを受け入れる社会側が、風評被害などで変化してしまえば、その価値は無として扱われてしまう。それを私は震災後の家業で、強烈に体験しました。

「価値あるもの」をこだわってつくるだけでなく、価値があると信じるものに、「価値をつける」ための社会側の構造的な変革。TeaRoomは、まずは茶の湯という日本の伝統文化から着手していますが、この社会づくりに取り組みながら、伝統文化をうまくビジネスへと昇華できている会社は他にないと、思いました。

また、人材業界にいながらも、事業を通して実現する社会に対して、心の底から自分ごととしてはとらえられない面がありました。

TeaRoomが目指す社会変革は、ずっと家業で抱いていた問題意識と重なる自分ごとそのものでした。人生を賭けたいと思える仕事だと思い、転職することにしました。


できないことの多い「自分への反骨心」──経営ができるまでの鍛錬

──TeaRoomでの仕事を通して、どんな自分になりたいと思われていますか。

自分でTeaRoomの事業部や子会社を運営できるところまでは、必要な知識と実践と共に身につけながら、成長していきたいです。

現在のTeaRoomは、お茶を起点に様々なテーマで、大手企業と共創的な事業を行っていますが、いずれかのタイミングで、単体のサービス・プロダクトのごとの売り上げが10億円規模となり、シナジーを生みながら成長していくフェーズに入っていきます。その時に、その運営を担えるだけの実力のあるメンバーになりたいです。

事業や組織を動かす経営は、当事者にならないと分からないことばかりだと思いますが、今から様々なプロジェクトの現場で、鍛錬していきたいと思っています。


──実家の家業は、堀切さんが継がれるのでしょうか。

3人兄弟の我が家ですが、父親には実家の事業は、いずれかの形で自分が承継する、そのために今の会社で働いていると、伝えています。

基本的に、TeaRoomの社員として関わりを持ち続けながら、兄弟とも協力しながら、家業を承継していくつもりです。その時に自分が共創事業部で担当している中小企業庁主催の地域実証事業事業やまちづくりの実践的な経験を活かせると思っています。

まだ具体的なアクションはおこなっていませんが、地元の温泉や宿泊施設、一次産業、実家の発酵文化の文脈を活用したまちづくりやツーリズム、移住支援等の取り組みができればいいと、兄弟で話しています。


──堀切さんの仕事のスタイルを教えてください。

反骨心をベースに働いていると思います。新卒の時から「自分には足りないものがいっぱいある」という実感があり、だからこそ、足りない前提で、できるようになるまで、やる。泥臭くやるということを心がけてきて、それが仕事のスタイルになっています。自分への反骨心、ですね。

今も共創事業部でやったことない業務にたくさん携わりますが、「やってきた」という自信は心の片隅に置いておき、できないことは「教えてください」と言って、教えてもらいながら、いち早くキャッチアップするように働いています。

あと、社会への反骨心も仕事を頑張れる理由になっています。私はTeaRoomの中で、お茶の産業、茶の湯という文化でいうと、産業側のプロジェクトに関わる機会が多いです。

茶産業は、サプライチェーン上の構造的課題を前提としながら、茶価低下・関係人口減少・離農数増加・耕放棄地増加・老園化といった複雑な課題のせいで、これから数年で長らく茶の湯の文化を支えてきた産業が、消えていく危機にあります。

それは、日本の伝統文化が消えゆくと同時に、その周辺に存在する工芸、私の家業の味噌醤油などの食文化の衰退も意味しています。

そう考えると、社会全体で何とかしなくてはいけないという危機感と、そんなボロボロになったレガシーな業界をもう一度世界にも戦えるほどのマーケットに拡張させたいという反骨心が、自分が日々の仕事を頑張る一番の理由になっているかもしれません。

私自身は、自分のミッションと仕事のミッションが多少一致していなくても、頑張ることはできるタイプです。わかりやすく目標を達成して、周りに認めてもらえる働き方をしていた時期もありました。今はそうやって短期で自分とまわりを満たすよりも、何十年かかっても社会を満たすような仕事がしたいと、働いています。



最低30年──産業や文化を書き換える戦略を、カタチにする仕事

──堀切さんが所属する共創事業部には、どんな人が向いていると思いますか。

「ゼロイチがやりたい!」という方には最適な環境だと思っています。何も決まってないゼロの状態から始まるプロジェクトがほとんどですので、決まったタスクを着実にこなすことだけ仕事しかしてこなかった方には難しい業務だと思います。裏を返せば、何も決まってないから、何でも提案して、決めていける環境です。アイデアの着想に秀でた人が活躍できると思います。

さらに求められるのは、アイデアとビジネスの連動ですね。クライアントの特定の予算内で、単発で何かをするよりも、TeaRoomのケイパビリティでできそうなことは何でも提案し、実現していくスタイルです。もしTeaRoom単独でできなければ、外部のパートナー企業など、リソースを調達し、形にしてきました。そのアイデアとビジネスの連動を含めた提案と実行ができる人が向いていると思っています。

また「長い時間軸の提案に、魅力を感じる人」も向いていると思います。TeaRoomが行う提案は、静岡での「茶業界特化の情報プラットフォーム起点のエコシステム形成」も、東京建物との「オフィスワーカーのウェルビーイング向上プロジェクト」もそうですが、想定する社会変革が実現するまでの時間軸が長いものばかりです。

「サプライチェーン自体をアップデートする」「需要創造に向けて、価値観を社会浸透させる」という時間はかかりますが、本質的に社会を変えるための要素が入る提案が多く、今後もさらに増やしていく予定です。

もちろん、産業を書き換えることも、まだない文化をつくることも、当然TeaRoom一社だけではできません。大手企業や行政が持つアセットをうまく持ち寄る戦略を粘り強く形にしていければ、30年年後、50年後には今とは違った社会を創ることができるのではないかと思っています。そうした仕事に魅力を感じる人と働きたいです。

投資家の瀧本哲史さんによれば、世の中をガラッと変えるパラダイムシフトの正体は「世代交代」。有名な天動説から地動説への大転換は、天動説を唱える人たちへの説得や論破の結果ではなく、天動説唱える旧世代の学者が引退し、地動説の新世代が多数派になった結果に過ぎなかったとのことです。

今、28歳の私があと最低30年ほど働くとして、次のパラダイムを担う子どもたちへ価値観を浸透させていくことができるのは、2世代先まで。

TeaRoomが事業で目指す世界観が、社会全体から求められるのは、5年や10年、もっと時間がかかるかもしれませんが、私たちが取り組むことは日本の産業や文化を再興するために必要であると信じて、常に世に発信しながら、事業を推進できる人と一緒に働きたいです。

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尾木 洸太

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© 2024 TeaRoom Inc.

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